
歯ぎしり
歯ぎしりとは
睡眠時や無意識のうち、覚醒時のさまざまな動作も含めてに強い力で歯と歯を摺り合わせること。
歯を動的、若しくは静的にすり合せたり、噛み締めたりする非機能性咬合習癖としてブラキシズムと称されたりもします。ブラキシズムは、上下の歯を臼の如くすり合わせる運動(グラインディング)、上下の歯を静的に強く噛み合わせる動作(クレンチング、食いしばり)、上下の歯を動的にカチカチと噛み合わせる動作(タッピング)などに分類されます。
歯ぎしりするとどうなるのか
歯ぎしりが習慣化すると、歯がすり減るだけでなく、あごの関節に力が伝わり顎関節症や顔面痛だけでなく、筋の緊張による頭痛・肩こりなど身体にいろいろな症状が起こる可能性も示唆されています。さらには、冷たいものがしみる知覚過敏や歯周病を悪化させる要因とも考えられています。
歯の詰め物がよく外れたり、白い詰め物が割れたりする原因にもなります。
治療法は
・歯に人工のプラスチックのカバーであるマウスピースを付けるスプリント療法
・ご自身の力で柔らかくときほぐし、自由に考えたり行動したりする認知行動療法(例えばTVを見ていてCMに入ったら食いしばってないか意識的にチェックするなど)
・ボトックス注射
マウスピースの種類
歯ぎしり用(グラインディング用)マウスピース
ハードのマウスピースをチェアサイドで調整し、歯ぎしりした時に歯に負担にならないようチカラが逃げるようにしていきます。
食いしばり用(クレンチング用)マウスピース
厚みのあるソフトのマウスピースを使用し噛み締めた時に歯に負担にならないようチカラを吸収させるようにしていきます。
筋トレする方は重いものを持ち上げるのに食いしばって歯に負担がかかるので装着をオススメします。
スポーツ用マウスピース
激しいボディコンタクトのあるスポーツ(ラグビー、アメリカンフットボール、ボクシング、バスケなど)では頭や肘などが当たって歯が折れてしまうことがあるので、食いしばり用よりも厚みのあるソフトのマウスピースを使用し衝撃で歯が折れたりしないように保護する目的で装着することをオススメします。
ボトックスとは
ボトックス(=ボツリヌストキシン)はボツリヌス菌から抽出されるタンパク質の一種で神経に作用し、筋肉の働きを柔らかく緩めた状態にする作用を持ちます。
ボツリヌストキシン注射はこの作用を利用して行うもので、簡単に言えば注射した部分を働かないようにする事で、強すぎる筋肉を緩め食いしばり・歯ぎしり・顎関節症を改善するという効果を得ることが出来ます。
こんな方にオススメ
・小顔にしたい方
・エラが張って気になる方
・顎の梅干しシワ気になる方
・強い噛み締めによって歯や詰め物・被せ物を割ってしまう方
なんで小顔になるの
強いかみしめには、顎まわりの筋肉(咬筋)が大きく影響しています。
咬筋が強く緊張することでエラが大きくせり出すと顔が大きく見えてしまいます。
ボツリヌストキシン注射により咬筋の緊張を緩和することにより小顔になります。

